八国山緑地
八国山緑地は、狭山丘陵の東の端に広がる緑地帯です。緑地全体がコナラ、クヌギ等の雑木林となっており、さまざまな野鳥や昆虫が見られる貴重な緑となっています。宮崎駿が散策しながら、アニメ映画「となりのトトロ」の構想を練り、付近の里山や病院などを作画の参考にしたと言われています。また名称も「七国山」と数字を変えた形で出てきます。
八国山という名前は、山頂から、上野、下野、常陸、安房、相模、駿河、信濃、甲斐の八つの国の山々が眺望できたから、付けられたと言われています。このあたりは、鎌倉時代の古戦場といわれ、山を下りた南には久米川古戦場碑があります。山頂には、将軍塚があります。源氏の流れを汲む武将・新田義貞が足利尊氏たちと一緒に鎌倉幕府の倒幕に立ち上がり戦った時に、ここに陣をおいたと言われています。またここは古い古墳であるとの考えかたもあるそうで、平安時代に坂上田村麻呂が奥州遠征の際の祈願をした所だというような話もあるようです。
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