野火止用水

野火止用水1
「野火止用水」は、小平市から東大和市内の南東部を西から東へ流れ、東村山市、 東久留米市 、清瀬市 、埼玉県新座市 、 朝霞市 、 志木市の新河岸川に至る全長約24キロメートルにも及ぶ用水路です。

江戸時代はじめに人口増による上水の不足がおこり、多摩川から水を引く玉川上水が掘られました。さらに生活用水の不足を補うために野火止(新座市)への玉川上水から分水がなされました。
主として飲料水や生活用水に使われていました。後に田畑へも用水は利用されました。

戦後生活様式が変わり、家庭などからの排水で汚染され、飲料水や生活用水としての利用が難しくなりました。さらに1964年関東地方が、干ばつで東京が水不足となり玉川上水からの野火止用水への分水が中止されてしまいました。

野火止用水2
文化的業績のかけがえのない野火止用水をこのまま滅ぼしてはいけないと、埼玉県と新座市が中心にしゅんせつをしたりその他対策してきました。そして1984年の東京都の「清流復活事業」により、流れが復活しました。

野火止用水流域に住むボランティアの人たちによりによる清掃活動も行われ、現在では清らかな流れが、流域住民の安らぎの場となっています。

地元の人々、近くの小学校などの協力により蛍の生息できる環境が作られており
毎年夏になると蛍が舞い、周辺住民の心を癒してくれています。
野火止用水3

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